近年、実験・シミュレーションデータを機械学習・AIを用い解析することで、実験・計算プロセスの自動化や期待する性能を持つ物質・材料の探索などを行うデータ駆動によるマテリアルの研究開発が広がってきました。データ駆動手法を適用していくためには、学習のベースとなるデータを入手すること、またデータ取得後はそれらを解析するためのツールを適切に用いることが重要となります。デジタル技術の発展に伴い、ウェブ上で個々のデータベース・ツールを探索・入手することは比較的容易になりつつあります。これらの情報を網羅的に整備し、欲しい情報に関するデータベース・ツールに、迅速にアクセスすることができれば、データ駆動の深化に大きく寄与することが期待されます。
DxMTでは、マテリアル革新力の強化を目指して,データ駆動の進化のためのポータルサイトを構築しました。これが、 MaterialsDataCommons(MatDaCs)です。事例からデータ駆動のツールやデータベースを探しやすいように,「やりたいこと」に着眼した分類を行うことで、希望するツール・データベースの情報にアクセスしやすくするよう設計しています。また、各ツール・データベースのうち、講習会が開催されたものや、実際に使用した際のレビュー記事についてもコンテンツを順次追加していく予定です。なお、情報提供や新規ツール・データベースの登録も歓迎しており、お問合せからご依頼可能です。詳細については以下の利用方法をご覧ください。